プロフィールムービーなしという決断はあり?
結婚式で生い立ちを紹介するムービーであるプロフィールムービーを上映したくないという方もおられます。さらには余興演出やビデオ上映などを極力少なくして、ゆったりと静かな披露宴を理想とされるカップルの方も時々お見掛けします。プロフィールムービーの上映がもはや結婚式の定番となりつつある昨今ですが、ビデオ上映無しという選択肢は実際のところどうなのでしょうか?プロフィールムービーの上映無しで行われた過去の結婚式なども例に、ビデオ上映の無い結婚式について考えます。
プロフィールムービーを上映しないのは少数派なのか?
出席した結婚式で余興として何かしらのビデオ上映が行われているのをいた経験が有る方も多いのではないでしょうか?2020年現在はプロフィールムービーでを使って生い立ちを紹介する方がとても増えていますが、実際のところどうなのでしょうか?
ゼクシィの情報を参照すると、およそ80%近い新郎新婦がプロフィールムービーを上映しているそうです。
この情報を踏まえると、プロフィールムービーを上映しないという方も少数派ではありますが、20%近い方が上映しないというのは結構多いようにも感じます。プロフィールムービーの上映を行わないというのも、理由は様々あれど、それほど大それたことではないのかもしれません。
プロフィールムービーとは?
上映する目的
なんとなくみんながやっているのでプロフィールムービーをとりあえず上映しているという方も多いのが実際の所ですが、なぜプロフィールムービーを上映しているのか理由を考慮するとやらなくていい理由も見出すことが出来ます。
プロフィールムービーは二人の生い立ちや人となりをゲストに紹介するために上映されます。二人の紹介が本来の目的です。
「〇〇年〇月〇日 岡山で生まれました」といった一言と写真だけでも、出身地や現在の年齢など、ゲストが気になっている新郎新婦の素性についていろいろと知ることが出来ます。また新郎新婦の両親が子供たちの幼い頃の写真を見て感動の涙を流しているというケースも実際にしばしば起きています。
二人の紹介+αな要素を追加して、感動的な一つの「演出・余興」として完成させているのが現在のプロフィールムービーと言えるかもしれません。
プロフィールムービーの基本的な構成については、以下の記事で詳しく取り上げられています。
ムービーが使われる前の定番の生い立ち紹介方法
プロフィールムービーが定番となる前は、司会者が新郎新婦二人の生い立ちについて言葉で読み上げて紹介するというのが定番でした。形が徐々に変化していき、この新郎新婦の生い立ち紹介にムービー演出が利用されるようになっていき、現在ではもはや定番の地位を確立したという経緯があります。
言葉で新郎新婦の出身地や現在の会社での活躍ぶりを紹介するので、長く退屈な演出の一つとなっていました。ここでムービーを利用する事で、伝わりやすくBGMも加えて面白おかしくしたり感動的にしたりと、余興としてクオリティが上がっていきました。
そもそも人に紹介するほどの生い立ちではないという謙遜な気持ちであったり、単純に退屈なのでやりたくないという考えからも生い立ち紹介の読み上げ部分はカットする新郎新婦も多かったそうです。
結婚式でプロフィールムービーを上映しない理由
プロフィールムービーの上映を無しに決定されたカップルの方たちが、なしに決めた理由は様々あります。代表的な理由をいくつかピックアップしてみました。
単純にやりたくない
単純にやりたくない、というのも立派な一つの理由です。ネット上の書き込みや掲示板などでも、単純にプロフィールムービーの上映をやりたくないとか、必要性をそもそも感じていないという方も多くおられます。
自分の過去の写真を見せたくないという方や、自分が他の人の生い立ちムービーを見てもつまらなかったので自分たちの結婚式ではやりたくないと考えられる方も少なくないようです。
結婚式の主役は新郎新婦のお二人なので、やりたくない演出をわざわざやる必要はないでしょう。ただ参加するゲスト側の方には感動的な生い立ちビデオの上映を楽しみにしている方もおられます。誰を、何を優先するのか、この部分はケースバイケースなので、自分たちが納得のいく選択が出来るようにしっかり検討しましょう。
価格が高い
プロフィールムービーを制作する作業を外部に委託する場合、概ねざっくりですが費用として5万円前後はかかります。本格的な映像の作成には綿密な計画と作業が必要になるので、プロのクリエイターが作成する期間も数日に及ぶことを考えると決して高い値段ではないのですが、この価格をDIYでどうにか浮かせたいと考えられるカップルの方も多くおられます。
結婚式の中で自分たちで何か1つは手作りしたいとなった時に、このプロフィールムービーを手作りすることに決められる方も多いようです。現在は初心者でも簡単に編集が出来るテンプレートやアプリなども増えてきていますので、費用の点で悩むようであれば自分で作ってしまうというのも選択肢に加えてみても良いかもしれません。
写真がない 昔の写真を見せたくない
生い立ちを紹介するプロフィールムービーでは、赤ちゃんや幼少期時代の写真が必要になります。もちろん写真の選択も自由なので子供のころの写真を使わなくても良いのですが、写真選びに手間を感じてプロフィールムービーを断念するという方も少なくないようです。写真を選ぶ作業は実際にやってみるととても大変ですよね。断念したくなる気持ちもとてもよく分かります。写真が実家にあるという方もとても多く、その実家へ帰省しているひまがないといった理由もあるようです。
加えて、幼少期に太っていたり、アトピーがあったりなどの外見的な理由で幼少期の写真を見せたくないというケースもあるようです。見せたくない写真をあえて見せる必要は全くないので、これらも立派なプロフィールムービーをやらない理由の一つともいえるかもしれません。
他の余興の時間でプロフィールムービーの上映時間が確保できない
結婚式全体の進行は新郎新婦の希望で本当に千差万別です。披露宴の中で人前式として結婚式を執り行ってしまうカップルもいますし、地域の祭りが披露宴内で催されたりといった特定の地域に由来する伝統的な結婚披露宴のパターンもあります。
披露宴の中で様々な余興演出が執り行われることがすでに決まっている場合に、ゲストの休む時間が無くなってしまう事を考慮してあえてプロフィールムービーを上映しない選択をされる方も実際におられます。新郎新婦の二人の自由というよりかは、地域の伝統的な風習や習慣が優先される地域もありますので、これも本当にケースバイケースと言えるでしょう。
やらない理由は様々ですがゲストの気持ちも大切に
プロフィールムービーを上映しない、というのも立派な良い選択の一つと言えるでしょう。結婚式の内容や進行は本当に皆違うので、映像演出無しという選択を良いとか悪いとか、一概にひとくくりで見ることは出来ません。
あくまでも結婚式そのものがうまくいくことが最大の目的で、余興やプロフィールムービーの上映などは結婚式を補助的に支えるものといえるでしょう。プロフィールムービーを上映するために結婚式をしているわけではない、というのも一つの真実なのでビデオ上映無しであっても結婚式全体がうまくいけばそれは本当に良い結婚式だと言ってよいはずです。
余興や演出がどの程度あるかでゲストのくつろぎやすさや印象も大きく異なってきますので、ゲストが心地よく、良い結婚式だったよいう印象をもってもらえるようにゲストの気持ちも考慮した結婚式づくりを心がけましょう。
プロフィールムービーの代わりになる演出
プロフィールムービーを上映しないのか、そもそも生い立ちを紹介しないのか、によっても異なりますが、生い立ちを紹介できる方法はプロフィールムービー以外にもあります。
席次表に生い立ちも載せる
席次表や進行表に新郎新婦二人のプロフィール情報を載せておくという方法も実際に良く行われています。プロフィールムービーも上映するし、席次表や進行表へもプロフィール紹介を載せておくという方もおられます。
プロフィールムービーを上映しないけど生い立ちは簡単に紹介しておきたいという場合には席次表というアイデアも良いかもしれません。
司会者からの簡単な紹介
プロフィールムービーが利用される前の定番だった司会者による紹介も出来ます。あまり長々とした紹介ではゲストが飽きてしまうかもしれませんので、ゲストも楽しめるように工夫したり短くしてあげると上手くいくでしょう。ここは司会者選びも重要になってくるポイントかもしれません。
プロフィールムービーなしでも大丈夫
プロフィールムービーなしという結論でも、全く問題ありません。メインはあくまでも結婚式なので結婚式そのものが成功を収めれば全く問題ありません。結婚式全体のバランスやゲストの気持ち、新郎新婦の気持ちを含めて考えたときに良いと思った生い立ち紹介を選択しましょう。
お二人の結婚式が素晴らしいものとなるといいですね。
Posted by nonnofilm on 2020年3月27日
カテゴリー: プロフィールムービーの基本構成と流れ-完全マニュアル