レンダリング時にエラーが起きます。どのように対応したら良いでしょうか?
After Effectsやメディアエンコーダーでの書き出しエラーは、非常にストレスな問題で、原因の特定が難しい問題です。
本記事では、よくあるエラーの原因とその対処法について詳しく解説します。
場合によっては、システムのアップグレードやハードウェアの見直しが必要になることもありますので、最後までご覧ください。
1. メディアエンコーダーでの書き出しエラーの対処方法
よくあるエラーとその原因
- エンコーダーがフリーズする
- 原因: PCの能力が不足している、もしくは限界に達している可能性があります。特にMac Book Airなどの低性能のパソコンで編集している場合には、処理が追い付かない可能性もあります。
- パソコンが突然落ちる
- 原因: PC内部の発熱が追い付かず、強制的にシャットダウンされている可能性があります。ファンのホコリを取り除き、よく冷やすことで解決する可能性があります。ノートパソコンで多い問題です。
対処法
- 書き出し設定を見直す
- 書き出し形式(H.264、QuickTimeなど)を変更してみてください。
- 高解像度や高ビットレート設定の場合、一時的に解像度やビットレートを下げて書き出すと解決する場合があります。
- キャッシュのクリア
- メディアエンコーダーとAfter Effects両方のキャッシュをクリアして再試行します。
- 手順: After Effectsの「環境設定」→「メディアとディスクキャッシュ」→「ディスクキャッシュを消去」。
- メディアエンコーダーとAfter Effects両方のキャッシュをクリアして再試行します。
- メディアエンコーダーを再インストール
- メディアエンコーダーに不具合がある場合、再インストールが効果的です。
- パソコンのアップグレード
- 処理が追い付いていない低性能なパソコンの場合には、パソコンそのものを切り替えることで解決する可能性が高まります。AfterEffectsのシステム要件を満たすパソコンかどうか、ご確認ください。
2. After Effectsでの書き出しエラーの対処方法
よくあるエラーとその原因
- メモリ不足エラー
- 原因: メモリ使用量がAfter Effectsの許容範囲を超えている。メモリ不足が原因でエラーやクラッシュが起きている可能性があります。
- レンダリング中のクラッシュ
- 原因: AfterEffectsのインストールに失敗している可能性があります。コーデックやドライバ同士の不具合などで起きている可能性もあります。
対処法
- 書き出しの分割
- 連番画像を使ってレンダリングを行うことで、少しずつ部分的にレンダリングを行い、後から1つのムービーにまとめることができます。
- エフェクトをオフにしてテスト
- エフェクト効果を無効化してレンダリングを試すことで処理が軽くなり、不足するメモリでも出力が正常通りに行く可能性もあります。(サポート対象外)
- After Effectsのアップデート
- 使用しているバージョンが古い場合は、最新バージョンにアップデートしてください。
- レンダリング設定を変更
- 書き出し形式を「QuickTime」に変更したり、コーデックを「ProRes」にするなどして、設定を調整します。
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3. ハードウェアやシステム要件の確認
After Effectsやメディアエンコーダーは、非常に多くのリソースを消費するソフトウェアです。システム要件を満たしていない場合、以下の点を確認してください。
システム要件の例(2024年時点)
- OS: Windows 10以降、macOS 12以降
- CPU: マルチコアプロセッサ(Intel i5以上推奨)
- RAM: 最低16GB(32GB以上推奨)
- GPU: DirectX 12対応のGPU(VRAM 4GB以上推奨)
- ストレージ: SSD推奨、空き容量50GB以上
ハードウェアの見直しが必要な場合
- メモリ不足やCPUの性能不足がエラーの原因である場合、パソコン自体の買い替えやアップグレードが必要になることがあります。
- 32GB以上のRAMと最新のGPUを搭載したPCが推奨されます。
4. サポートできないケース:ハードウェアの故障
以下のケースでは、ソフトウェアの調整ではなくハードウェアの修理や交換が必要になる場合があります。
- パソコンの性能不足
- ハードディスクやSSDの故障
- GPUやCPUの過熱、性能劣化
- マザーボードや電源ユニットの不具合
対処法: ハードウェアの不具合が疑われる場合は、メーカーサポートや専門業者に相談してください。
Posted by nonnofilm on 2024年11月26日
カテゴリー: プレビューと書き出しについて