写真の枚数を増やしたい場合の編集方法

写真の枚数を増やしたい場合の編集方法

そのため、本格的に写真の枚数を増やすためには、テンプレートをしっかり理解し、編集できる上級者レベルのスキルが必要です。

本記事では、テンプレートを大きく変更することなく、簡単に写真を増やせる初心者向けの方法を3つご紹介します。これらの方法を活用して、自分の結婚式ムービーに合ったより魅力的な動画を作成しましょう。

テンプレートの複雑さを理解する

まず、After Effectsのテンプレートはそれぞれ異なる構造を持っています。

初心者の方は以下の3つの方法で、紹介できる写真の枚数を増やしましょう。

方法1: 写真挿入用のコンポジション内での写真切り替えやレイアウトの工夫

写真を挿入するコンポジションでは、既存のレイアウトにとらわれずに、複数の写真を順番に切り替えたり、1つのフレーム内に複数の写真を配置することができます。

写真を１枚しか挿入していなかった、という方は写真を2-3枚挿入してみることでも、全体の写真枚数を増やすことができます。

具体的な手順は以下の通りです：

• 写真挿入用のコンポジションを開き、写真を追加します。このコンポジションには、最初から1枚の写真が挿入されていることが多いですが、そこに新たに複数の写真を追加することが可能です。
  
• 時間軸に複数の写真を並べて、順番に切り替わるように配置します。たとえば、1枚目の写真が数秒表示された後に次の写真に切り替わるように、時間軸を調整します。
  
• フェード効果も適用できます。複数の写真をスムーズに切り替えたい場合には、フェード効果を適用できます。NONNOFILMのプリセットファイルやスクリプトファイルから、フェード効果を簡単に適用できます。自力で行う場合には、不透明度プロパティにキーフレームを挿入してフェード効果を作成します。
  
• また、1つのフレーム内に複数の写真を配置し、複数枚の写真が同時に表示されるレイアウトを作成することも簡単です。これにより、１度にまとめて写真をたくさん紹介することができます。
  

グリッド状のレイアウトを作成し、各写真を整列させて一度に多くの写真を表示したり、スライドショー風のアニメーションで写真が次々と切り替わるように演出することも可能です。

メリット

この方法を使えば、テンプレートの元々の構造をほとんど変えることなく、簡単に写真の枚数を増やすことができます。加えて、時間をかけずに複数の写真を紹介でき、より充実した内容の動画を作成することが可能です。

After Effectsテンプレートでは、こうした柔軟なレイアウト編集ができるという点で、Canvaやパワーポイント向けのテンプレートと異なります。

方法2: コンポジションの分割とスライドショーの挿入

2つ目の方法は、最終出力用のコンポジションを分割して、空白の時間を作り出す方法です。この空白部分に自分で簡単なスライドショーを追加することで、写真の枚数を増やせます。

具体的な手順は以下の通りです：

• コンポジションを選択し、「出力16：9」などの最終出力用のコンポジションを開きます。
  
• 時間のインジケータ（縦の線）を、空白時間を追加したい部分に合わせます。この部分で分割されるので、ちょうどよいタイミングを見つけましょう。
  
• レイヤーを選択してから「分割」し、間を開けます。
  
  分割されました。
  
• コンポジション全体の時間を延ばします。上部メニュー「コンポジション＞コンポジション設定」を開き、デュレーションの項目に写真を追加した後のムービー全体の時間の長さを計算して入力します。
  7秒の写真を3枚追加したいのであれば、21秒程度時間の長さを伸ばしておく必要があります。
  
• 空いた部分に、新しい画像を挿入し、順番に並べましょう。NONNOFILMオリジナルのスクリプトファイルやプリセットファイルを活用して、シンプルなフェードイン/フェードアウトやズームイン/ズームアウトなどの簡単なアニメーションを加えることができます。
  
• 最後に、編集したコンポジションをレンダリングして、完成です。

メリット

• この方法もテンプレート全体に大きな変更を加えることなく、写真の枚数を増やすことができます。
• 間に空白を設けてしまうので、例えば別のスマホアプリで編集してきたスライドショーを挿入したり、ムービーを直接挿入することも可能です。

スマホで作成したスライドショームービーや動画を入れてしまうというのも1つのアイデアですよ。

方法3: 別々にレンダリングしてカット編集

3つ目の方法は、同じテンプレートを使って異なる写真やテキストを使用して2つのムービーを作り、それをカット編集でつなぎ合わせる方法です。これにより、あたかも1つのムービーに写真を大量に挿入したかのように見せられます。

具体的な手順は以下の通りです：

• テンプレートを複製し、最初の1セット目の写真とテキストを挿入してレンダリングします。保存するファイル名を変更するだけでも、2バージョンのムービーを作成できます。
• 次に、再度同じテンプレートを使って、別の写真とテキストを入れたバージョンを作成し、再びレンダリングします。
• 完成した2つのムービーファイルを、After Effectsまたは他の編集ソフトでカット編集し、つなぎ合わせます。capcutやiMovieなどを利用してカット編集することもできます。

メリット

この方法を使うと、テンプレートの複雑な構造をいじる必要がなく、簡単に枚数を増やしたかのような効果を得られます。

「同じデザインでありながら内部に挿入されている写真やコメントが異なる」というムービー同士をカット編集でつなげるため、見た目に違和感がなく、自然につながります。

同じテンプレートから作成した2つのムービーをカット編集でつなげているなんて、見ているゲストで気づく方はほとんどいませんよ。

まとめ

After Effectsテンプレートは構造が複雑で、写真の枚数を本格的に増やすには深い知識が必要です。

しかし、今回紹介したような手軽な方法で、初心者の方でも簡単に写真の枚数を増やせるようになります。ぜひ、自分の結婚式ムービーに合わせて試してみてください！