NONNOFILM

結婚式ムービーテンプレート専門店

映像の出力 (レンダリング)

出力する時間の範囲を指定します

ワークエリアの範囲を確認します

After Effectsの標準の設定では「ワークエリア」の範囲で指定した時間のみを書き出す設定になっています。プレビュー確認の際に、「ワークエリア」を動かしながらプレビューを行われた方は特に注意が必要です。このワークエリアの範囲が狭まっていたり開始時間の0:00からずれていた場合は、そのずれてしまった範囲が最終的な映像として出力されてしまいます。ワークエリアの範囲が正確かどうか今一度確認しておくことをお勧め致します。

出力コンポジション内の時間のズレがないか確認

最終出力用のコンポジション内に格納されている各レイヤファイルの「左右の位置」がずれてしまうと、映像の出力時間やタイミングに多大な影響を与えます。誤ってドラッグしてしまっただけでもずれてしまいますので、開始時間2:00にぴったり合っているかどうかを確認してください。

※なぜ2:00か・・・?テンプレートでは、会場側の一時停止設定が行いやすいように、予め2秒間の空白が挿入される設定になっています。0:00に揃える場合は全てを0:00開始に統一してください。
※2:00にインジケータを合わせてから[Shift+ドラッグ]でピッタリ吸着させることが出来ます。

余白の時間を追加・挿入する

テンプレートによっては、余白時間の設定が行われていないものもあります。

また、余白時間は各披露宴会場でも指定の時間数が異なるので(0秒から5秒程度まで)、会場の指定に合わせて余白時間を作る必要が生じる場合もあります。

先生の見解

余白時間0でも大丈夫な会場も多いです。しかし会場次第なので、自分たちの結婚式会場にしっかりと確認を行う必要がありますよ。

スクリプトファイルのメニューに、余白時間を挿入する機能も追加されています。

以下の手順で空白時間を挿入できます。

  1. 「出力16:9」などの最終出力用のコンポジションを選択している状態で
  2. 空白時間を入力してから
  3. 空白時間を挿入ボタンを押す

空白時間を除去する場合

挿入する時間を間違えてしまった場合などには、空白時間の項目に「-5」などとマイナスを付けて入力し、空白時間を挿入することで、コンポジションの時間(ムービー全体の時間)からマイナスにすることができます。

間違って空白時間を挿入してしまった場合には、同じ秒数分にマイナスを付けて再度空白時間を挿入し直しましょう。

自動挿入された黒い平面はDeleteキーで削除できます。

出力する画面比率を選択します

16:9/4:3を選択

披露宴会場のスクリーンには、4:3と16:9の2種類の比率が混在しています。NONNOFILMのテンプレートでは、会場のスクリーン比率に合わせて16:9/4:3どちらの比率でも出力出来るように、予め調整されています。編集が全て完了した段階で4:3/16:9どちらで出力を行うか「タブを選択」します。

書き出しの準備

Media Encorder キューに追加

[出力4:3]もしくは[出力16:9]等のコンポジションタブを選択し、上部メニューから[コンポジション][Adobe Media Encorderキューに追加]から進みます。

Media Encorder とは?

Adobe Media EncorderとはAfterEffectsやPremiereProなどから動画ファイルを出力するための、出力やファイル形式の変換処理を担当するソフトです。AfterEffectsからも動画ファイルをムービーとして出力することができますが出力形式の種類が乏しく、扱いやすい形式で出力することができません。そこで扱いやすいmp4形式などで出力するためにはMediaEncorderを利用する必要があります。

AfterEffectsをインストールすると自動的にMediaEncorderもインストールされていますので、特に改めてMediaEncorderをインストールする必要はありません。

Media Encorder に追加されます

キューと呼ばれるパネルが出現し、内部に先ほど選択した[出力4:3]もしくは[出力16:9]等のコンポジションが表示されます。

キューというのは書き出し設定のことです。ここでどういった形式で書き出すのかを指定していきます。

書き出し設定

ここで書き出しを行う際の設定に必ずしも「こうでなければならない」という厳密なルールはありません。

最終的にDVDにするご予定であればこの後にさらにDVD書き込みの為のソフトウェアを使ってDVD化を行っていきますので、「自分が使う予定のDVD作成ソフトが読み込める形式であるかどうか?」を基準に出力する形式を決定されるとよいでしょう。

ここでは一般的に利用されており、トラブルの少なく扱いやすい出力形式をご紹介させて頂きますが、あくまでも目安となりますのでこの通りでなくても大丈夫です。

パソコンによってはエラーが起きる、音が入らない、等の問題が起きることもありますので、別の形式やプリセットもいろいろと試してみられることをお勧めいたします。

出力形式の設定 (Windowsの方におすすめの設定)

まず出力形式はh.264を選択します。出力後の拡張子は.mp4となりYoutubeなどでも利用されている軽くて高画質な扱いやすいファイル形式です。

 

プリセットは16:9で出力予定の方も4:3での出力をご希望の方も「ソースの一致 高速ビットレート」を指定します。その他にも利用できるプリセットはたくさんありますが、基本的には一番上の「ソースの一致 高速ビットレート」を使うようにしましょう。16:9にも4:3にも対応できます。

出力形式の設定 (Macの方におすすめの設定)

MAC環境であってもWindowsの方にお勧めしたh.264での出力もお勧めできます。

しかしMAC環境で最も標準的な動画形式はapple純正のQuickTimeになりますので、QuickTime形式での出力方法を確認しておきましょう。

Macの方は形式を「QuickTime」、プリセットは16:9の方は「Adobe Stock HD With Audio (Apple ProRess 422 HQ)」、4:3で出力される方は「NTSC DV」を利用します。

16:9の方はほとんどのプリセットが16:9なので問題になることは少ないかと思いますが、4:3の方は4:3で出力できるプリセットが限られていますので「NTSC DV」を選択する点に注意してください。

保存先の設定

出力場所の設定

保存先を指定します。[出力ファイル]の項目に表示されているテキストをクリックすると、保存場所を指定するメニューが表示されます。お好みの場所を選択し、[保存]を押します。
ここで指定した場所に、後ほど映像ファイルの出力が行われます。

後ほどDVD化を行うために出力後のムービーファイルがどこに出力されているのかはとても大事になりますので、デスクトップなどわかりやすい場所に書き出しておきましょう。

出力(レンダリング)開始

[レンダリング]ボタンを押します。 映像の計算処理が開始されます。ここからはパソコンを待つという時間が発生します。

出力完了まで待ちます

出力の待ち時間はパソコンの性能に大きく依存します。また、テンプレートの構造やハイビジョン出力かどうかなどによっても異なってきます。性能の高いパソコンであれば10分程度で終わる処理も、性能の低いパソコンで出力した場合に10時間程度かかってしまう、ということもまれではありますがありえます。どの映像編集ソフトでも出力には必ず時間がかかりますので、出力時間も考慮の上で計画的な編集を行われることをおススメします。

性能の低いパソコンの場合には、夜の就寝前にレンダリングをかけて起き、朝起きたら終わっているというイメージで書き出されるとよいでしょう。2-3時間待ちとか5時間待ちとかは実際によくあります。

Posted by nonnofilm on 2024年10月8日