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プロフィールムービー10分は長い?

結婚式のプロフィールムービーを自作されるという新郎新婦様は、全体の時間をなん分程度にするべきなのか迷っておられる方も多いはずです。一般的な平均時間のゾーンは6-8分程度なので結婚式会場からもその程度の時間に収まるようにという指示があるはずです。しかし色々写真や動画を入れ込んだら10分近い時間になってしまいそうで、悩んでいるという新郎新婦様も少なくありませんので、このページではプロフィールムービー10分という時間にマトを絞って考えて見ます。

プロフィールムービー10分は長い?

プロフィールムービーを自作するとなった場合はやはり全体の時間を最初にざっくりと考えてから作られる方が多いのかなと思います。しかし全くもって時間の配分を考える事なくプロフィールムービーの作成に入ってしまって、気がついたら全体が9分とか10分近い時間になってしまったという新郎新婦様もおられるようで時々ご相談をいただきます。プロフィールムービー全体の時間が10分というのは長いのでしょうか?考えて見ましょう。

10分は長いのか?

たくさんのプロフィールムービーを作ってきた経験から言わせていただくと、

10分はかなり長いです。

長すぎで嫌なイメージ持たれる可能性が高いので、即刻10分よりも短くするための取捨選択を始めてください。新郎が作ったのか、新婦が作ったのかはわかりませんが、編集の為に考えてそして積み上げてきた時間が確かに勿体無く感じるかもしれませんが、10分はまずいので短くするチャレンジを本気で考えてください。

積み上げた時間が長ければ長いほど必ずしもいいものができる訳ではないという悲しい事実を経験上知っておられる方も多いかと思いますが、プロフィールムービーも同じで作るのに時間をたくさんかけたからといって、良いものができる訳ではありません。そもそもの発想や構成が破綻しているのであれば、作品や演出として成立しません。

10分はダメという理由をさらに掘り下げて見ていきましょう。

標準的なプロフィールムービーの構成を考えていくうえでは、以下の記事が役に立つはずです。

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あなたが見せたいものが必ずしも皆の見たいものではない

10分程度の長編のプロフィールムービーの場合、おそらくは以下のような写真も入ってきているのでは?と推察致します。

  • 親の紹介を結構詳しくしてしまっている(親の結婚式など)
  • 自分の過去の成功や栄光、自慢話系の内容が多くなっている
  • 似たような写真が多く内容が被っているものもある

プロフィールムービーは新郎新婦の二人の事をゲストに知ってもらうための紹介ムービーとしての意味合いが強いので、新郎新婦の二人のことを紹介するという意味からは上記のような内容のものであっても、実際にはそれほど大きな問題にはなりません。しかし10分近い長編になっているようであれば、上記のような写真はどんどん排除していくべきです。

なぜかって、ゲストはみんなそんなことに興味がないからです。
  • 新郎新婦の事ではなくて親の事を詳しく知りたいゲストはあまりいないでしょう
  • 過去の栄光や自慢話は軽くなら話のネタとして成立しますが、あまりゴリ推しされると引いてしまうのが人間の心理です
  • 似たような写真を何枚も見せられても、もうさっきも見たよ、飽きたよ、という声が本音です

何よりもゲスト全員が共通して見て楽しめる内容は

新郎新婦にまつわるエピソードや結婚式に参加しているゲスト自身の写真紹介

です。新郎の親がどんだけ大きな会社の会長さんだとしても、どれだけ有名な方だったとしても、親の事を詳しく紹介して自慢するような内容にはならないように気をつけましょう。

もっと見たいくらいの方が印象が良い

ちょっと物足りないな、不足しているな、という状態を作り出してあげると、もっと知りたいという欲求が人の心の中に発生します。

人は完了してしまった物事よりも、まだ完了していない途中の物事の方に強く興味を惹かれて記憶にも残る

という心理現象について聞いたことがある方もおられるかもしれません。「ツァイガルニク効果」と呼ばれている心理効果の事で、マーケティングを意識したことがある方にとっては常識的な考え方の1つでもあります。

ドラマの予告編のように途中までしか見せない寸止めの技術が、まさしくツァイガルニク効果です。本編が気になってしょうがないという心理にかられた経験は皆あるはずです。

この心理効果はプロフィールムービーにも働きます。新郎新婦のお二人の事を必ずしも全て紹介しなくても、あえて教えなかったり一瞬だけしか写真を見せないような見せ方をすることで、今の何?気になるんだけど?という心理効果を生み出すことが出来ます。

後で披露宴の中で写真について質問されたり、話しかけてくれたりするなど、ゲストが新郎新婦に興味を持って近づいてくれてた時に詳しく話せばよいだけです。

全部教えないでさわりだけ、という方が記憶に残ってかつ新郎新婦の印象もよくなります。10分から写真を減らして時間を削っていくのが難しいという方は「ツァイガルニク効果」の事も意識してみると良いと思います。新郎もしくは新婦が説得に応じないときには、このツァイガルニク効果について話に出してみると納得してくれるかもしれません。

さらにもう一つだけ追加すると、情報のごり押しは逆に反発的な感情を招いて引いてしまうという「ブーメラン効果」と呼ばれる心理効果もあるので、たくさん情報を盛り込みすぎる事でかえって悪い印象にもつながる危険性があるとも覚えておくと良いでしょう。

最適な時間はやはり6-8分程度

結局のところ10分では長すぎですよ、というお話でしたが、となると最適な時間は何分でしょうか?

表題の通りですが、やはり6-8分程度にまとめるのが最適であると私NONNOFILMの専属クリエイターテンマも思います。”プロフィールムービー”というある程度見せ方の基本形が出来上がってきているムービーでは、動きが単調なので8分程度までが限界だと感じています。

もっと長くすることが不可能な訳ではありませんが、いわゆるよくある新郎>新婦>二人という標準的な構成で、尚且つスライドショーオンリーとなるとやはり難しいと思います。抜本から全編を変更していくことで10分でも耐えられるクオリティのムービーを作ることは可能ですが、結婚披露宴の中で10分程度ものムービーを果たして見せる必要性がそもそもあるのかどうか、結婚披露宴全体とのバランスを考える必要も出てきます。

いずれにしろ、標準的ないわゆるよくあるプロフィールムービーの基本形式では8分程度が限界だと言い切って大丈夫だと思います。6-7分を目指して作っていくと、前後のコメントとか休止の時間を入れて、8分以内で作れるはずです。

プロフィールムービーを自作される新郎新婦様は、全体の時間を考えながらバランスよく編集していってください。

情報の意図的な不足を作ることで「ツァイガルニク効果」からの記憶定着と興味増幅という良い心理効果があるが、逆に情報の詰め込み過ぎアピールしすぎは「ブーメラン効果」で反感を買うこともあるという点は、大切な点だと思っています。

何はともあれ、素晴らしいプロフィールムービーが作れるといいですね。

良い結婚式をお迎えください。

Posted by nonnofilm on 2020年9月25日