プロフィールムービーの基本構成と流れ-完全マニュアル
プロフィールムービーなんてただスライドショーにコメントつけただけの簡単なムービーだと思っているんですが、違うんですか?構成?意外と大変ですか?
プロフィールムービーにはある程度決まった基本となる構成と流れがあるので、初めてプロフィールムービーを自作されるという新郎新婦様であっても基本の構成をしっかりと守れば大丈夫です。
基本の流れとなるプロフィールムービーの基本構成をまず抑えてから、オリジナルの要素を取り入れて自分たちらしいプロフィールムービーを作っていきましょう。
基本構成と流れを反映したプロフィールムービーテンプレートも人気です
プロフィールムービーの構成と流れ
このプロフィールムービーは誰でもダウンロードして編集ができるので、構成を考えるヒントや実際のデータが欲しいという方は是非参考にしてみてくださいね。
基本構成は意外と簡単
結婚披露宴で上映するプロフィールムービーの構成はそれほど難しいものではありません。
まずはプロフィールムービーの構成について確認していきましょう。
プロフィールムービーの構成を考えられている方の大半はプロフィールムービーを自作で作られます。
プロフィールムービーの自作について、構成以外に必要な知識は以下の記事で紹介されています。
プロフィールムービーの時間は5-8分程度が標準
プロフィールムービーの構成・シナリオや写真の枚数やコメントの長さといった全ての要素が、このプロフィールムービーの時間の長さと大きく関係してきます。
披露宴会場でプロフィールムービーを見ているゲストが楽しく見れるように、最適な時間をまず覚えておきましょう。
6-7分が最も標準的
ゲストが退屈せず楽しんでみることができる上映時間として、広く採用されている標準的な上映時間となっています。
もちろん5分以下の短めのムービーもあれば10分近い長めのプロフィールムービーもありますがそれらはあくまでも少数派で、独自の構成やシナリオを考えて短すぎや長すぎの印象とならないように気を付ける必要が出てきます。
一般的によく言われている標準的な構成を使ってプロフィールムービーを作る場合には、この6-7分という時間の長さを1つの目安として考えるとよいでしょう。
大半のプロフィールムービーが5分から8分以内に収まる
最も標準的な長さは前述の通りでやはり6-7分です。
ゲストが飽きることなく、間延びすることなく、楽しみながら見れる時間です。
残念ながら10分以上もスライドショーを見せられても大半のゲストが飽きてしまって談話が始まったりしてしまうこともあるので、長すぎず短すぎずで適切な長さになるようにとどめましょう。
5分で作るプロフィールムービーの構成
5分のプロフィールムービーを考える時の大きな根拠として、
- BGMとして使う曲を1曲で考えたときに5分という時間の長さが最もちょうどよい
という理由が挙げられます。
プロフィールムービー全体を1曲だけの通しで作ることができるとムービー全体に統一感や一体感が生じて完成度が確かに上がります。
しかし1曲だけの構成だと、新郎・新婦・二人の馴れ初めという3つのパートに区切ったときに各パートが極端に短くなってしまうので、表示できる写真の枚数が減ったりコメントを無しにしたりなど、独自の構成を考える必要が出てきます。
5分でなおかつ1曲構成というのは難易度が少し上がって、構成とシナリオ作成が難しいんですね。
5分という長さにこだわってプロフィールムービーを作りたいという方は以下の記事が参考になるかもしれませんよ。
4分や3分の短めのプロフィールムービーの構成
短めのプロフィールムービーを検討される理由としては、
- 生い立ち紹介用の写真が少ない
- 幼少期の写真を見せたくなく、大人の写真だけを使いたい
- 使いたい曲が短い
といった理由が挙げられます。
短くなると標準的なプロフィールムービーの構成を使えなくなるので、完全にオリジナルの1部構成や2部構成のプロフィールムービーを改めて考える必要が出てきます。
短いプロフィールムービーでゲストに楽しんでもらうのは、意外と大変なんです。
時間の長さのまとめ
概ね5-8分以内に収まっていれば問題とはなりませんが細かい点で問題に遭遇する可能性があるので、やはりおすすめは6-7分です。
6-7分というプロフィールムービーの時間を1つの目安にして、2曲か3曲構成で検討されると、最もスムーズかつ簡単に標準的なプロフィールムービーを作ることができますよ。
プロフィールムービーは3部構成が基本
プロフィールムービー全体の構成を詳しく見ていきましょう。
プロフィールムービー全体の基本の流れ
- 冒頭シーンでゲストへの感謝と歓迎の挨拶を伝える
- 新郎の生い立ち紹介
- 新婦の生い立ち紹介
- 二人の馴れ初めを紹介
- 感謝と締めくくりの言葉で終わる
これらの基本構成に従ってプロフィールムービーを作っていけば大丈夫で、おおむね標準的な時間の長さとなる6-7分程度の時間にまとまりますよ。
それぞれのパートの具体的な構成を掘り下げてさらに詳しく見ていきましょう。
プロフィールムービーの冒頭あいさつシーンの構成
まずは冒頭シーンでしっかりとゲストに感謝と歓迎のあいさつのコメントを表示して、さらにこれから新郎新婦の生い立ちを紹介するプロフィールムービーの上映が始まることをゲストがしっかり理解できるような構成を作りましょう。
冒頭では挨拶の言葉やタイトルが表記される
大抵は披露宴内でのお酒も進んで出席者同士で盛り上がっているところでプロフィールムービー上映がはじまりますので、ゲストの心を整えてあげるイメージで構成やコメントを考えていきましょう。
冒頭シーンで必要となる構成要素は2つです。
- ゲストへの歓迎と感謝の挨拶文
- プロフィールムービーのタイトル
ゲストへの感謝や歓迎のコメント例
- 本日はお忙しい中私たちの結婚式にご出席頂き 誠にありがとうございます
- 今日の良き日を迎えられたのは ひとえに皆様のおかげです
- 今日はご出席頂き 誠にありがとうございます
プロフィールムービー冒頭シーンで使えるタイトル
- Welcome To Our Wedding Reception
- Thanks for coming
- Happy Days
- Our Memories
- Our Profile
- Happy Dasy
- Happy Wedding
- 二人の生い立ち
- 私たちの思い出
- 二人が産まれてから今までの思い出
これらの言葉をそのままタイトルとして使うことで「今からプロフィールムービーの上映が始まるんだな」ということをゲストが理解しやすくなりますね。
プロフィールムービーの冒頭挨拶シーンを考える時のポイント
プロフィールムービーの冒頭シーンの構成や具体的なコメントの内容を考える時には、以下の大切なポイントをしっかり考慮して考えましょう。
- ゲストへの感謝と歓迎のメッセージは何度伝えても丁寧な印象が残ってグッド!
- どんな雰囲気(心持ち)でプロフィールムービーを見ればいいのかがゲストに伝わる構成だとグッド!
- どんな映像を上映するのかがはっきり伝わるとゲストは見やすくてグッド!
一言でも良いので「本日はご出席頂きありがとう」という旨の感謝の言葉を入れ込みたいですね。
さらにプロフィールムービーの上映を笑ってみていいものなのか、感動の空気感を保つべきなのか、見ている方の姿勢や気持ちが整う構成を考えてあげると、ゲストがリアクションを取りやすくて受け入れやすいムービーを作ることができます。
さらに冒頭シーンでは2人の生い立ちを紹介するプロフィールムービーである、ということがゲストにしっかり伝わるようにしてあげる構成にすることも大切なポイントです。
生い立ち紹介シーンの基本構成とポイント
続けて二人が出会ったきっかけや結婚に至るまでのエピソードを紹介する馴れ初め紹介パートへと移行していきましょう。
生い立ち紹介の基本の流れ
- 新郎生い立ち紹介
- 新婦生い立ち紹介
- 2人の馴れ初めを紹介
全体的に見たときにはこの3部構成である場合がほとんどです。
幼少期から大人までの生い立ちを紹介する
生い立ち紹介シーンのメインともいえる本編部分は、新郎と新婦様それぞれの幼少期から大人に至るまでの人生や成長の歩みを時系列で紹介するというものです。
他にも新郎と新婦が同じ年にどんな様子だったのかをそれぞれ比較しながら、年表などを使いながら紹介していくという構成のアイデアもあります。
生い立ち紹介パートの基本構成
- 幼少期から大人までを写真とコメントで紹介
- 新郎の次に新婦の順番が標準
- 西暦年を基準として、その年に新郎もしくは新婦がそれぞれどのような様子だったかを同時に紹介していくパターンもある
幼少期から大人になるまでを紹介するのが生い立ち紹介部分のメインとなる内容です。
二人が出会ってから結婚に至るまでの馴れ初めを紹介する
この二人の馴れ初め紹介パートについては作り方に自由度が大きく、内容や構成に幅があります。
- 二人が出会ったきっかけについて詳しく取り上げる
- 日々のデートや二人での活動の様子を伝える
- プロポーズの様子を詳しく取り上げる
- 結婚式と披露宴に至るまでの準備風景を伝える
- 家族の紹介や友人の紹介をメインにする
二人の馴れ初め紹介パートでは、馴れ初め紹介を一切せずに家族への感謝を伝えるパートとして使うという新郎新婦様も実際におられます。
自由度が高い部分なので、二人が持っている写真の内容や伝えたいエピソードを二人でよく話し合ってから内容と構成を決めていきましょう。
コメントは文字程度でまとめる
1枚の写真を8秒も表示しているなんて長すぎじゃないか?とお考えの新郎新婦様もおられるかもしれません。
しかし写真の表示時間がある程度長くないと、コメントを表示してエピソードを紹介することができないんです。
写真の表示時間とコメントの関係については以下の記事をご覧いただくと、きっと納得していただけるはずです。
プロフィールムービーのコメントは文字の大きさにも注意する
コメントが長すぎると文字の大きさが小さくなりゲストに伝わりにくいコメントとなってしまいます。
ゲストにもしっかり伝わるコメントの表示方法に調整して、文字の大きさにも注意しましょう。
せっかくの大切な感謝の言葉が小さすぎて見えなかったという失敗例実際にとても多いんですよ。
写真枚数は全部で枚が標準
一般的な構成のプロフィールムービーでは新郎、新婦、二人という各パート毎に2分程度の時間が割り振られます。
もちろんこの限りではないのですが、一般的で標準的なプロフィールムービーでは大抵のケースで10-17枚程度の写真で収まっていることがほとんどです。
各パート毎に10-17枚程度、全体では30-50枚に収まっていれば、全体の時間も6-7分程度にまとめることができますよ。
写真1枚の表示時間は秒程度
プロフィールムービーの写真の表示時間が7秒から9秒程度を目安に編集されることが多いのには以下のような理由があります。
- コメントを20-25文字程度読ませるために必要な時間
- プロフィールムービー全体の長さを6-7分に収めるために必要な長さ
- 写真の枚数も10-17枚程度使えるようにするための適切な長さ
部分的に写真の表示時間を10秒以上に伸ばすことも逆に短くするといったことも編集上当たり前に行われています。
しかし写真1枚当たりの表示時間は全体の写真枚数や時間の長さに影響を与える部分なので、写真1枚当たりの表示時間の目安はまず7-9秒程度としてまずは覚えておかれるとよいでしょう。
よく言われる一般的で標準的な構成は大半が写真1枚当たり8秒前後の表示時間で作られていますよ。
生い立ち紹介パートの基本構成まとめ
プロフィールムービーの生い立ちを紹介する部分の構成と流れ、大切なポイントを整理しておきましょう。
コメントの文字数も大体20-25文字程度がおすすめなので、目安として覚えておきましょう。
- 全体の時間は6-8分程度
- 写真1枚の表示時間は7-9秒程度
- コメントは20-25文字程度
- 写真は全体で30-50枚
- 新郎10-17枚(2分程度)
- 新婦10-17枚(2分程度)
- 2人10-17枚(2分程度)
これらの基本構成のルールを守って作っていけば、大きな失敗を経験することはまずないですよ。
最後の締めくくり部分の構成
「締め」がはっきりとしていると、「ここで拍手喝采といけばいいわけですね」と、見ている側に終わりがはっきり伝わります。
プロフィールムービーの締めの部分でも丁寧な感謝の言葉が表示されるのが最も一般的です。
最後のあいさつの例
- 「この度はお忙しい中ご出席くださり、誠にありがとうございます」
- 「この後も引き続きごゆっくりお楽しみください」
- 「まだまだ未熟な私たちですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします」
- 「新郎 ○○ 新婦○○ ○○○○年○月○日」
といった締めくくり方が一般的で、丁寧な印象の元に映像演出を終えることができます。
この点はどのような方向性で作っていた映像なのかによっても変わってくる点ですので、映像に合った表現で挨拶を一言述べる程度でよいでしょう。
プロフィールムービーの終わりは結婚式や披露宴の終わりではないので、感謝の言葉に加えて今後の抱負や目標などを表示したときに終わり感が強すぎてしまう場合には少し調整も必要です。
「この後も歓談をお楽しみください」といった旨のメッセージもよく使われますよ。上映のタイミング次第です。
プロフィールムービーの構成アイデア
プロフィールムービー全体の時間は6-7分程度が最も標準的な時間となりますが、どうしても使いたい曲の長さによっては必ずしも標準的な長さにはならないこともありますよね。
アップテンポな曲なのか、ゆったりとしたバラード調の曲なのか、感動系なのか面白系なのかといったコンセプトやテーマの違いでもプロフィールムービーの構成が変わってきて当然ですよね。
1曲で作る構成のアイデア
BGMとして使う曲を1曲にすると曲が持っている起承転結をそのまま利用してプロフィールムービーを編集することができるので、楽しさや感動といった感情が伴うプロフィールムービーを作りやすくなります。
例えば1曲構成ならサビの一番盛り上がるシーンに前撮り写真をばっちり持ってきたり、曲の終わりにピッタリ合わせてプロフィールムービーも終わらせたりといった編集が可能です。
しかし曲が持っている流れやテンポに合わせてプロフィールムービーを作るとなると、自作かオーダーメイドが必要になってくるので、難易度はかなり上がります。
曲が持っている起承転結に完全にマッチさせて編集すれば完成度はかなり高くなりますが、それなりの技術が必要になるので柔軟な編集が可能かどうかも検討する必要が出てくるでしょう。
2曲で作る構成のアイデア
2曲でプロフィールムービーを作る場合には、
- 1曲目で新郎様と新婦様の生い立ち紹介を行う
- 2曲目で二人の出会いや馴れ初め紹介を行う
という2部構成のような形で編集されていることが多くなっています。
さらには使用楽曲の数を増やすほど楽曲の利用料が発生するため、2曲までに抑えておくことで費用も安めに抑えることができるというメリットもあります。
2曲編成で作るプロフィールムービーは人気の高い構成の1つですよ。
3曲で作る構成のアイデア
プロフィールムービーは新郎様、新婦様、お二人のパート、という3つの構成で作られることがほとんどなので、その3部構成に合わせて曲数も3曲使うという編集方法です。
さらにそれぞれの楽曲のサビシーンといった良いところだけを使っても曲の長さが足りることが多いので、曲の盛り上がり部分をそのまま使えるメリットもあります。
JASRACが管轄していないフリーの音源なども活用することでこの点はカバーすることもできるので、3曲構成というアイデアも現実に実現可能ですよ。
構成のアイデア集
全てのプロフィールムービーがダウンロードできるので、自分たちの写真をはめ込んでムービー全体の写真の順番や構成についてさらに考えることができますよ。
モザイク画を作ってゲストに驚いてもらうプロフィールムービーの構成アイデア
生い立ちを紹介するときに利用する写真をそのまま使って、大きなモザイクアートを最後に完成させることができますよ。
ゲストから歓声が上がることもあるモザイクアートを写真を差し替えるだけで作ることができます。
インスタグラム風で楽しいプロフィールムービーの構成アイデア
こちらのプロフィールムービーではインスタグラム風の投稿画面を使って生い立ちを紹介することができます。
写真をはめ込んでいくだけで作ることができるので、初心者の方でも簡単に編集ができますよ。
コルクボードを使ったウェルカムボード風プロフィールムービーの構成アイデア
コルクボードと写真やコメントの相性はとても良いので、自然な流れでおしゃれに生い立ちを紹介することができます。
攻めすぎない、程よいおしゃれ感のあるプロフィールムービーをお探しの新郎新婦様に人気です。
他にもプロフィールムービーのデザインと画面構成のアイデア
他にもプロフィールムービーの構成アイデアはいろいろありますので、さらに他のプロフィールムービーを見て分析してみたい新郎新婦様は以下の記事も参考にしてみてください。
プロフィールムービーを無しにする選択肢はあり?
プロフィールムービーをいざ作っていこうと考えてみたけれども、やっぱり色々大変なのでなしにしてしまいたいとお考えになる新郎新婦様もおられます。
プロフィールムービーを無しにすることももちろん可能です。
代わりになるいろいろなアイデアも検討に含めながら、自分たちの結婚式らしい決定を行ってくださいね。
心情的にどうしてもやりたくない!と感じられる新郎新婦様もおられます。お二人がどうしたいのか?がもっとも大切な点なので、お二人でじっくり話し合ってプロフィールムービーを上映するのか、代わりのアイデアを採用するのか検討してください。
プロフィールムービーの構成は長さに応じて柔軟に考える
プロフィールムービーには標準的な構成がありましたので、最後にまとめて復習しておきましょう。
- 全体の長さは6-7分が最も標準的
- しかし5-8分に収まっていれば問題にはならない
- コメントの文字数は20-25文字程度を目安に
- コメントが見えないことも多いので、文字の大きさや表示方法にも注意する
- 写真1枚当たりの表示時間は7-9秒程度
- 写真の枚数は全部で30-50枚程度
しかし5分以内の短めのプロフィールムービーを作ったり、標準的なプロフィールムービーの構成とは全く違うアイデアでムービーを作るとなった場合には、それなりに新しいアイデアが必要で難易度が上がります。
どのような構成でプロフィールムービーを作っても新郎新婦様の自由ではありますが、プロフィールムービーを上映する目的がぶれてしまわないように、ゲストにとって楽しい、そしてご両親にとって感動的な映像演出となるように心がけたいですね。
自己満足で終わらないで、映像演出として目的をしっかり果たすプロフィールムービーを作りましょう。
素敵な構成でプロフィールムービーを完成させてくださいね。
結婚式当日が素敵な思い出に残る一日となりますように・・・。