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ペイントとムービーメーカーだけで作るコマ撮り風ムービーの作り方

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テレビやSNSでよく見かけるコマ撮りムービーは、まるで命が吹き込まれたかのように物が動き出す、不思議で魅力的な表現方法です。結婚式の余興や誕生日メッセージ、SNSでのちょっとした表現など、様々なシーンで注目を集めています。

「でも、専門的なソフトや機材が必要なのでは?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。このページでは、Windowsに標準搭載されている「ペイント」と、Windows 10/11で利用できる「フォトアプリ」または「Clipchamp」といった無料ツールだけを使って、手軽にコマ撮り“風”の動画を作成するアイデアをご紹介します。

本物のコマ撮り(ストップモーション)は、実際に物やキャラクターを少しずつ動かしながらカメラで撮影し、それらの写真を連続してつなぎ合わせることで動きを表現します。しかし、このページでご紹介するのは、手元にある写真データやイラストをペイント上で動かし、その変化をコマとして保存していく「コマ撮り風」の作成方法です。現実世界での撮影は一切行わず、PCの中だけでカクカクとしたユニークな動きを作り出します。

この方法なら、特別な技術や高価なソフトは不要です。必要なのは、少しの根気と時間だけ。さあ、あなたもオリジナルのコマ撮り風ムービー作りに挑戦してみませんか?

【ワンポイントアドバイス】
かつてWindowsの標準ツールとして親しまれた「Windows Live ムービーメーカー」は、2017年にサポートが終了しており、現在では公式にダウンロードすることはできません。不審なサイトからのダウンロードはウイルス感染のリスクがあるため避けるべきです。代わりに、Windows 10/11に標準搭載されている「フォト」アプリや「Clipchamp」を利用することで、同様の動画編集が可能です。

コマ撮り風ムービー作成に必要なもの

この方法でコマ撮り風ムービーを作成するために、以下のものを用意しましょう。

  • 切り取り済みの画像データ: 人物写真、イラスト、ロゴなど、動かしたい対象の画像データ。背景が単色で切り抜きやすいものがおすすめです。
  • ペイント(Windows 10/11): Windowsに標準搭載されている画像編集ソフトです。特にWindows 11の最新バージョンでは、背景透過機能やレイヤー機能が大幅に進化しており、より簡単に作業を進められます。
  • Windows標準の動画編集アプリ:
    • Windows 10の場合: 「フォト」アプリに搭載されている「ビデオエディター」機能を利用します。
    • Windows 11の場合: 「Clipchamp(クリップチャンプ)」が標準搭載されています。
  • 根気と時間: 1コマずつ画像を動かして保存する作業は、地道ですが、完成した時の喜びはひとしおです。

ステップ1:ペイントで画像を準備する

まずは、コマ撮り風ムービーの素材となる画像をペイントで準備していきます。ここでは、背景を透明にする方法と、複数の画像を配置する際の注意点を解説します。

1. 画像をペイントに読み込む

ペイントを起動し、動かしたい画像を読み込みます。「貼り付け」メニューから「ファイルから貼り付け」を選択し、使用したい画像ファイルを選んでください。

画像の読み込み

画像の読み込み

ダイアログボックスが表示されたら、お好みの写真を選択して読み込みましょう。

画像を選択します

画像を選択して読み込みます

選択した画像ファイルがペイント内に表示されます。

画像が読み込めました

画像が読み込めました

2. 進化したペイントの「背景の削除」機能で画像を透過する

複数の画像を重ねて配置する場合、背景が白いままだと下の画像が隠れてしまいます。Windows 10/11の最新版ペイントには「背景の削除」機能が追加され、写真の背景を簡単に透明にできるようになりました。

画像を読み込んだ状態で、ツールバーの「背景の削除」ボタンをクリックします。ペイントが自動的に背景を識別し、削除してくれます。

他の画像も読み込みを行います

複数画像を読み込んだ場合は、背景を透明にします。

これで、背景の白い部分が透明になります。

背景を透明にすることが出来ました

背景を透明にすることが出来ました

先生の見解

被写体と背景の区別が曖昧な写真の場合、ペイントだけではきれいに背景を削除できないことがあります。その場合は、Photoshopなどのより高度な画像編集ソフトを利用するか、最初から背景が単色の写真を選ぶと良いでしょう。

3. Windows 11の「レイヤー機能」でさらに高度な編集を

Windows 11のペイントには、待望の「レイヤー機能」も追加されました。 レイヤー(層)を使うことで、背景と動かしたい画像を別々のレイヤーで管理できるため、より複雑な合成や編集がしやすくなります。

【ワンポイントアドバイス】
レイヤー機能を使えば、複数の画像を個別に編集・移動させたり、背景画像を固定したままキャラクターだけを動かしたりといった作業が格段に効率化されます。アニメのセル画のように、それぞれの要素を独立して扱えるため、表現の幅が広がります。

ペイントを使った画像のトリミング方法については、以下の記事で詳しく紹介されていますので、参考にしてください。

4. 画像を「重ねずに」配置する重要性

ペイントでは、一度重ねてしまった画像を後から分離することができません。そのため、複数の画像を読み込む場合は、画像同士が重ならないように配置する必要があります。

画像同士が重ならないように配置します(重要)

画像同士が重ならないように配置します(とても重要)

新郎新婦吹き出し左側用アイコン

もし画像を重ねてしまったらどうなりますか?


先生の見解

一度重ねてしまうと、下の画像も一緒に選択されてしまい、個別に動かすことができなくなります。作業効率が落ちてしまうので、必ず重ならないように配置しましょう。

ステップ2:コマ撮り風アニメーションの元となる画像を連続作成する

ここからがコマ撮り風ムービー作成の肝となる作業です。画像を少しずつ動かしながら、連続したコマを作成していきます。

1. 「自由選択」ツールで画像を動かす

ペイントの「選択」メニューから「自由選択」ツールを選びます。このツールを使うと、マウスで囲んだ範囲だけを選択し、移動させることができます。

「自由選択」ツールで自由に範囲を指定します

「自由選択」ツールで自由に範囲を指定します

選択した画像の範囲をドラッグすると、その部分だけを移動させることができます。このテクニックを使って「少し動かしては保存、少し動かしては保存」という手順を繰り返します。

囲んだ範囲を移動させることが出来ます

囲んだ範囲を移動させることが出来ます

注意点1:画像の全体を確実に囲む

「自由選択」機能では、選択した範囲だけが移動します。画像全体を確実に覆うように選択しないと、画像の一部が切れてしまうことがあります。

画像の全体を囲んでいない悪い例

画像の全体を囲んでいない悪い例

画像全体をしっかり覆う形で選択しないと、移動させたときに以下のように一部が切れてしまいます。

画像の一部分が切れてしまいます

画像の一部分が切れてしまいます

注意点2:画像同士を重ねない

前述の通り、ペイント内では一度重ねてしまった画像を再度分離することができません。画像同士は必ず重ならない位置に配置するようにしましょう。

画像を重ねてしまうと分離できない

画像を重ねてしまうと分離できない

もし重ねてしまうと、下の画像も一緒に切り取られてしまいます。

一度重ねると分離して処理は出来ません

一度重ねると分離して再処理は出来ません

2. 1コマ目の画面レイアウトを作成し保存する

まずは、ムービーの最初のコマとなる画面レイアウトを作成します。自由に写真を配置し、オリジナルの構図を作りましょう。このページでは、以下のようなレイアウトを…

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Posted by nonnofilm on 2025年6月26日