図解で解決!結婚式ISUM申請の正しい手順と全費用シミュレーション

結婚式のプロフィールムービーやオープニングムービーを自作する際、避けては通れないのが音楽著作権の申請手続きです。「式場から『ISUM(アイサム)申請をしてください』と言われたけれど、個人で申請できるの?」「正規音源のCDってどうやって用意すればいいの?」と戸惑う新郎新婦様は非常に多いです。
結論から言うと、ISUM申請は新郎新婦個人が直接行うことはできず、必ず式場や登録代行業者を経由する必要があります。また、単にCDを用意すればいいわけではなく、CDケースの背表紙に書かれた「規格品番」の確認や、楽曲が「CD音源」か「配信音源」かによる許諾コードの区別など、正しい手順を知らないと式場チェックで差し戻されてしまう原因になります。
本記事では、ウエディング映像テンプレート開発で多くの式場裏事情を知る開発者の視点から、結婚式BGMとして不動の人気を誇るOfficial髭男dismの「115万キロのフィルム」を具体例に挙げて、ISUM申請の正しい手順と実戦フローを完全図解します。図解を見るだけで、迷わずに正しい手続きと費用計算ができるよう構成しています。
【図解】結婚式ムービーのISUM申請・全体フロー
まずは、ムービー自作から上映までの著作権許諾申請の全体像を視覚的に理解しましょう。以下の図解フローに沿って手続きを進めます。

新郎新婦様が行うべきタスクは「Step 1:データベース検索」と「Step 2:CD/音源の確保」の2点のみです。それを式場や代行業者に提出(Step 3)し、許諾シール(Step 4)を発行してもらう流れになります。

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「115万キロのフィルム」を例にするISUM申請の4ステップ
それでは、Official髭男dismの「115万キロのフィルム」を映像に組み込んで使用する場合を例に、具体的な手順を詳しく見ていきましょう。
Step 1:ISUMデータベースで楽曲登録状況と「許諾コード」を検索
使用したい楽曲が、そもそも結婚式での「複製許諾(映像への焼き付け)」に対応しているかを検索します。誰でも無料で検索可能な、公式の「ISUM楽曲検索データベース」へアクセスし、楽曲名を入力します。
🔍 「115万キロのフィルム」の検索結果データ
| 音源種別 | ISUM許諾コード | 管理団体 |
|---|---|---|
| CD音源 | ISUM-3532-4115 | NEXTONE / JASRAC |
| 配信音源 | ISUM-0052-2596 | NEXTONE / JASRAC |
ココが重要:「115万キロのフィルム」はCD and 配信(デジタルダウンロード)の両方の許諾コードが登録されています。おふたりが用意する音源に合わせて、式場に申請するコードを正しく指定する必要があります。
Step 2:正規音源の確保と「規格品番」の確認
著作権申請には、必ず**正規の手段で購入した実物のCD原盤、または正規配信サイト(iTunes、レコチョク等)からダウンロード購入した音源ファイル**が必要です。YouTubeやストリーミング(Apple Music、Spotify等)からの違法ダウンロード音源は一切申請に使用できません。
実物のCDを使用して申請する場合、申請書に**「CD規格品番」**を記載する必要があります。これはCDごとに割り当てられた識別番号です。

CDケースの背表紙や、ディスクの表面・裏面の中心部に刻印されている英数字(例:`PCCA-04820` や `LACD-0293` など)を確認し、メモしておきます。
💡 「LACD-292」と「LRME-2」の違いとは?(CD版と配信版)
ISUMデータベースの「115万キロのフィルム」のページを見ると、この2つのコードが記載されています。これはそれぞれ以下の音源を指しています。

- 「LACD-292」:実物のCDアルバム『エスカパレード(初回限定盤)』の公式なCD規格品番です(通常盤は `LACD-293`、アルバム『Traveler』は `PCCA-04820` です)。実物CDからコピーして使う場合は、こちらを申請書に記載します。
- 「LRME-2」:iTunesやレコチョク等でダウンロード購入した配信音源に対して、ISUMが割り当てている仮想の規格品番(配信音源用コード)です。
① CD音源(LACD-292)確認画面
② 配信音源(LRME-2)確認画面
※配信ダウンロード音源(レコチョク等)を使って申請する場合は、規格品番の欄に「LRME-2」と記載して申請する必要があります。配信音源はCD現物がないため、この仮想コードを指定することで正しく申請が通る仕組みになっています。
Step 3:式場または登録代行業者へ複製申請の代行を依頼

新郎新婦個人からISUMに直接申請書を送る窓口はありません。自作ムービーを持ち込む場合は、おふたりが挙式する式場プランナー様や、映像制作を依頼した業者やクリエイターへ以下を提出して代理申請を依頼します。このISUMへの申請だけを代行してくれる業者もあるので、そういったサービスを利用しても良いです。
- 楽曲名:「115万キロのフィルム」
- アーティスト名:「Official髭男dism」
- ISUM許諾コード:`ISUM-3532-4115` (CDの場合)
- CD規格品番:`PCCA-04820` などの実物の型番
※ 式場がISUM未加盟の場合や、式場を通すとマージンが高額な場合は、ネットのオンライン申請代行業者を利用して、数千円の手続き料で申請することも可能です。
Step 4:DVD納品時に「許諾シール」を貼り付けて完成

申請が受理され著作権料の支払いが完了すると、ISUMから**ホログラムの入った公式の「許諾証明シール」**が発行されます(式場や代行業者から渡されます)。
持ち込みDVDの表面またはケースにこのシールを直接貼り付けます。披露宴当日の試写リハーサルで、式場の映写スタッフはこの「シールの有無」を確認し、シールがないDVDは著作権法遵守のため上映を拒否されるため、必ず貼り付けを忘れないでください。
ISUM申請に必要な全費用と、予算節約の裏ワザ
映像内に市販のBGMを焼き付ける(複製する)場合の費用は以下の通りです。
| 申請項目 | 料金相場(1曲あたり) | 適用範囲 |
|---|---|---|
| 複製許諾基本料金(音源+著作権) | 約3,000円〜4,500円(税別) | 通常の市販楽曲1曲の複製権 |
| 式場・業者の事務手数料 | 約1,000円〜3,000円 | 申請手続きの代行費用(マージン) |
⚠️ 絶対に避けるべき「5分超過ダブル課金」の罠
実はISUMの料金体系には、演奏時間に基づいた厳格なカウントルールが存在します。公式のISUM「著作権料について」の規定ページには、以下のように明記されています。
「著作物の収録時間が5分以上の場合は、5分を超えるごとに1曲として曲数を計算します。」
——一般社団法人 音楽特定利用促進機構(ISUM)「著作権料について」より引用
つまり、演奏時間が5分00秒になった瞬間に「2曲分」としてカウントされ、使用料が約2倍に跳ね上がる仕様になっています。
今回具体例に挙げているOfficial髭男dismの「115万キロのフィルム」は、フル尺で再生すると「5分24秒」あります。したがって、何も編集せずにフル尺のまま動画に組み込んでしまうと、曲としては1曲なのに「2曲分の申請費用(合計で約6,000円〜8,000円)」が請求されてしまうのです。
💡 5分超過を回避して費用を半額に抑えるコツ
動画編集ソフト上で、曲のアウトロ(後奏)を自然にカット・フェードアウトし、動画全体の長さを「4分59秒以内」に調整して書き出します。申請フォームに「4分59秒」と登録して提出すれば、1曲分の料金のみで処理可能です。
ISUM申請に関するよくある質問(FAQ)
Q1. ストリーミング(SpotifyやApple Music)の音源は使えない?
使えません。月額サブスクリプション型のストリーミングサービスは「個人の私的使用リスニング」に限って提供されており、データを別メディアに複製して上映する結婚式での利用は規約上禁止されています。iTunes Store等での「1曲ずつのダウンロード購入(約250円)」が必要です。
Q2. 好きな曲がISUMのデータベースに見つからない場合は?
ISUMに登録されていない楽曲は、原則として結婚式ムービーに焼き付けることができません。その場合の解決策は以下の2点です。
- カバー音源で申請する:中島みゆきさんの「糸」のよう本人の原盤登録がなくても、他の有名アーティストのカバー版がISUM登録されていれば、そのカバー版音源を入手して申請可能です。
- 無音ムービー+CD同時再生:映像自体を完全に無音で書き出し、上映に合わせて式場の音響スタッフに本物のCD原盤を同時スタートしてもらう方法です(複製が発生しないためISUM申請が不要になり、あらゆる市販CDが使えます)。
ISUM申請の段取りと美しく調和する結婚式映像テンプレート
著作権処理をクリーンに行い、おふたりの選んだ市販楽曲を最大限に美しく引き立てるためには、映像側のレイアウト構成も極めて重要です。ここでは、ISUM申請楽曲と抜群に調和するノンノフィルムの映像テンプレートをご紹介します。
「5分以内のISUM楽曲1曲」を最大限に引き立てる「movie」
洋画のシネマスコープのような格調高い黒帯(レターボックス)と、落ち着いたカラーフェードが魅力の映画風オープニングムービーテンプレート。厳選したBGM1曲をフルに使い、ストーリー重視でゲストを惹きつけます。
「フリーBGMとのハイブリッド構成」で費用を抑えたいなら「letter」
手紙のメッセージをベースに進行する、タイポグラフィ重視のオープニングムービー。BGMに依存しない構成のため、一部にフリー音源を混ぜてもまったく違和感なく上品な仕上がりになります。
冬婚・リゾート婚など、テーマ性を重視するなら「ice」
透明感のある氷のエフェクトと幻想的な光の煌めきが美しいオープニングムービー。クラシックから現代J-POPのISUM楽曲まで、どのような音色とも美しく融合する万能なビジュアルデザインです。
まとめ
結婚式の音楽著作権は難しく捉えられがちですが、図解の通り「正規音源を準備して、コードを確認し、式場に丸投げする」という流れさえ掴めば非常にシンプルです。特に「115万キロのフィルム」の5分超過ルールの罠など、編集での少しの工夫で数千円の節約が可能ですので、ぜひチャレンジしてみてください。著作権を正しく守って、後ろめたさの一切ない最高の披露宴当日を迎えてくださいね!

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Posted by nonnofilm on 2025年6月27日
カテゴリー: オープニングムービー 曲





