結婚式のエンドロールにコメントは必要?
結婚式の披露宴を締めくくる感動的な演出として欠かせないエンドロールムービー。「ゲスト一人ひとりに感謝のコメントを添えるべきか?」「それともシンプルに名前だけの方が良いのか?」と悩む新郎新婦様は少なくありません。コメントの有無は、エンドロールの印象だけでなく、制作の手間や時間にも大きく影響します。
このページでは、結婚式のエンドロールにおけるコメントの必要性について、メリット・デメリット、そして具体的な作成ポイントまで、プロの視点から徹底的に解説します。お二人の感謝の気持ちが最大限に伝わる、最高のエンディングを演出するためのヒントを見つけてください。
結婚式エンドロールにコメントは本当に必要?その疑問に答える
結婚式のエンドロールは、ゲストへの感謝を伝える大切な演出です。映画のエンドロールのように、披露宴の最後にゲストの名前を流すのが一般的ですが、そこに感謝のコメントを添えるかどうかは、新郎新婦様にとって大きな悩みどころとなります。結論から言うと、エンドロールにコメントは「必須ではありません」が、コメントを添えることで得られるメリットも多く存在します。
エンドロールは、披露宴の感動が最高潮に達する終盤に上映されます。そのため、たとえコメントがなくても、ゲストは写真や映像を見るだけで十分に感動し、新郎新郎様の感謝の気持ちを受け取ってくれます。
エンドロールにコメントを入れるメリット
エンドロールにコメントを添えることで、ゲストへの感謝の気持ちをよりパーソナルに、そして深く伝えることができます。
- ゲストへの感謝がより深く伝わる
一人ひとりに向けたメッセージは、「自分たちのために考えてくれた」という特別感をゲストに与え、心に響く感動を生み出します。 - 丁寧で律儀な印象を与える
コメントがあることで、新郎新婦様の細やかな気配りや、ゲストへの敬意が伝わり、より丁寧で律儀な印象を与えます。 - ゲストの心に残るパーソナルな演出に
写真と共に個別のメッセージが表示されることで、ゲストは自分たちの思い出を振り返りながら、より一層エンドロールの世界に入り込むことができます。 - 当日伝えきれない感謝を補完
披露宴中は、新郎新婦様がすべてのゲストとゆっくり話す時間は限られています。エンドロールのコメントは、直接伝えきれなかった感謝の気持ちを補完する役割も果たします。

コメントは、ゲストとの絆を深める素晴らしいツールです。特に遠方から来てくれた方や、日頃お世話になっている方へは、短い一言でも感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
エンドロールにコメントを入れるデメリットと注意点
コメントを添えることは多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。
- 制作の手間と時間が増大
ゲスト全員分のコメントを考えるのは、想像以上に時間と労力がかかります。特にゲストが多い場合は、大きな負担となるでしょう。 - 写真の有無による公平性の問題
ゲスト全員分の写真を用意するのは難しい場合があります。写真がないゲストへのコメントをどう表示するか、あるいは特定のゲストにだけコメントを載せることに違和感を覚える新郎新婦様もいます。 - コメントの量と表示速度のバランス
コメントをたくさん入れすぎると、スクロール速度が速くなり、ゲストが読みきれない可能性があります。また、文字が多すぎると映像の美しさが損なわれることもあります。 - 情報過多による映像の魅力半減
コメントに意識が集中しすぎると、せっかくの美しい写真や動画が「背景」になってしまい、エンドロール本来の魅力が半減してしまうことも考えられます。 - 忌み言葉・句読点などのマナー
結婚式では「忌み言葉(別れや不幸を連想させる言葉)」や「重ね言葉(度々、益々など)」を避けるのがマナーです。また、「、」や「。」といった句読点は「区切り」や「終わり」を意味するため、使用を避けるのが一般的です。スペースや改行で読みやすく工夫しましょう。

コメントを頑張って入れたのに、ゲストに読んでもらえなかったら残念ですよね。読みやすさやマナーにも配慮が必要です。
コメントなしのエンドロールを選ぶ理由とメリット
「コメントなし」のエンドロールを選ぶ新郎新婦様も非常に多く、その選択には明確なメリットがあります。
- ゲストが映像に集中できる
コメントがない分、ゲストは流れる写真や動画に集中して、結婚式の一日を振り返ることができます。情報量がシンプルになるため、誰もが気軽に楽しめます。 - シンプルで洗練された印象
文字情報が少ないことで、映像全体のデザインがより際立ち、洗練された印象のエンドロールに仕上がります。 - 制作時間・労力の削減
コメントを考える手間がなくなるため、制作時間を大幅に短縮できます。特に自作する場合や、結婚式準備で忙しい新郎新婦様にとっては大きなメリットです。 - 費用を抑えられる可能性
業者に依頼する場合、コメントの有無や量によって料金が変わることがあります。コメントなしにすることで、費用を抑えられるケースもあります。 - 送賓時の直接の感謝で補完
披露宴の最後に新郎新婦様がゲストをお見送りする「送賓」の際に、一人ひとりに直接感謝の言葉を伝えることで、エンドロールのコメントを補完することができます。
「撮って出しエンドロール」の場合、当日の映像をリアルタイムで編集するため、コメントを一人ひとりに入れるのは非常に困難です。そのため、撮って出しではコメントなしが一般的であり、それでも十分に感動的な演出となります。
コメントの種類と構成例
コメントを入れる場合、どのような構成で、誰にどのようなメッセージを伝えるかが重要になります。エンドロールのコメントは大きく分けて3種類あります。
冒頭の挨拶コメント
エンドロールの冒頭に、ゲスト全体に向けた感謝のメッセージを挿入します。シンプルに「本日は誠にありがとうございました」といった言葉や、二人の名前を入れるのが一般的です。
ゲストへの個別・グループコメント
ゲスト一人ひとり、またはグループごとに感謝のメッセージを添えます。表示順序は、一般的に以下のようなパターンがあります。
- 会社関係:主賓、上司、同僚の順
- 友人:新郎側、新婦側それぞれで、親しい順や五十音順
- 親族:新郎側、新婦側それぞれで、血縁の近い順や年齢順
- 家族:兄弟姉妹、祖父母など
- 両親:新郎新婦それぞれの両親へ、特別な感謝のメッセージ

ゲストの表示順序に厳密な決まりはありませんが、一般的には主賓から始まり、会社関係、友人、親族、家族の順で流すことが多いです。五十音順にすると、ゲストが自分の名前を見つけやすくなります。
締めの感謝コメント
エンドロールの最後に、新郎新婦からの感謝の気持ちと、これからの二人の決意を伝えるメッセージを挿入します。結婚式全体の締めくくりとして、感動的な一言を添えましょう。

スペシャルサンクスを活用する
エンドロールには、当日参列できなかった方や、結婚式の準備に協力してくれた友人、家族、故人、ペットなど、感謝を伝えたいあらゆる人物を「スペシャルサンクス」として紹介することも可能です。これにより、エンドロールをより温かく、感謝に満ちたものにできます。

感動を呼ぶコメント作成のポイント
ゲストの心に残るコメントを作成するためには、いくつかのポイントがあります。
- 簡潔かつ心温まるメッセージ
長文は避け、短くても心に響く言葉を選びましょう。ゲストの顔を思い浮かべながら、具体的なエピソードを交えると、よりパーソナルなメッセージになります。 - 未来志向の言葉を選ぶ
「これからもどうぞよろしくお願いします」「今後とも温かく見守っていただけると幸いです」など、未来に向けた前向きな言葉で締めくくると良いでしょう。 - 忌み言葉・重ね言葉を避ける
「別れる」「切れる」「終わる」「度々」「重ね重ね」など、結婚式にふさわしくない言葉は避けましょう。 - 句読点の代わりにスペースや改行を活用
「、」や「。」は「区切り」を意味するため、お祝い事では避けるのがマナーとされています。代わりにスペースや改行を効果的に使い、読みやすい文章を心がけましょう。 - フォント選びの重要性
コメントのフォントは、エンドロール全体の印象を大きく左右します。読みやすく、結婚式の雰囲気に合ったフォントを選びましょう。関連記事エンドロールのフォントを追加・変更する 結婚式のエンドロールは、ゲストへの感謝を伝える大切な演出です。その印象を大きく左右するのが、使用する「フォント(書体)」のデザインです。多くの新郎新婦様が、パソ
コメントは、新郎新婦様の「声」を文字にしたものです。飾らない言葉で、素直な感謝の気持ちを伝えることが、何よりもゲストの心に響きます。
【ケース別】コメント例文集
具体的なコメントの例文を参考に、お二人の気持ちを込めたメッセージを作成しましょう。
両親へのコメント
「愛情いっぱいに育ててくれてありがとう。これからも二人で幸せな家庭を築いていきます。」

友人へのコメント
「いつも支えてくれてありがとう!これからも変わらずよろしくね。」

親族へのコメント
「小さい頃から大変お世話になりました。今後とも温かく見守っていただけると幸いです。」

締めの言葉
「本日はお忙しい中、ご列席いただき誠にありがとうございました。未熟な二人ですが、これからも力を合わせ、笑顔あふれる家庭を築いてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。」
英語コメントの活用
海外からのゲストが多い場合や、おしゃれな雰囲気を演出したい場合は、英語のコメントも効果的です。例えば、冒頭に「Thank you for coming today!」や、締めに「With all our love and gratitude」などを加えることができます。

自作・業者依頼それぞれの選択肢
エンドロールの制作方法は、大きく分けて「自作」と「業者依頼」の2つがあります。
自作のメリット・デメリット
- メリット:費用を抑えられる、自由な表現ができる、制作過程も思い出になる。
- デメリット:時間と労力がかかる、専門知識が必要な場合がある、クオリティの保証がない。
業者依頼のメリット・デメリット
- メリット:プロのクオリティ、制作の手間がかからない、撮って出しエンドロールが可能。
- デメリット:費用がかかる、自由度が低い場合がある。

自作の場合、ゲストの名前確認やコメントの誤字脱字チェックは特に念入りに行いましょう。業者に依頼する場合でも、最終確認は必ず新郎新婦で行うことが大切です。
エンドロールの「エンドクレジット」は、厳密にはゲスト名簿を指しますが、自作においてはコメントを含めて「エンドロール」と呼ぶことがほとんどです。用語の違いにこだわりすぎず、ゲストへの感謝を伝えるという本質を大切にしましょう。

まとめ:新郎新婦らしい選択を
結婚式のエンドロールにコメントが必要かどうかは、新郎新婦様の考え方や結婚式のスタイルによって異なります。コメントを添えることでよりパーソナルな感謝を伝えられますが、制作の手間や読みやすさへの配慮も必要です。一方、コメントなしでも、ゲストは写真や映像から十分に感動を受け取ってくれます。
大切なのは、形式にとらわれすぎず、お二人が「どのようなエンドロールでゲストに感謝を伝えたいか」という気持ちです。時間や予算、そして何よりも「ゲストへの感謝」という一番の目的を考慮し、お二人にとって最適な選択をしてください。素晴らしい結婚式の締めくくりとなるエンドロールが完成することを心から願っています。
Posted by nonnofilm on 2025年6月27日
カテゴリー: 結婚式エンドロール コメント